- Top
- Cross talk
- Cross talk 02
Cross talk 02
クロストーク02:株式会社タクミナ 様
長くお取引が続いているのは、
深い信頼関係があるから
Talk member
トークメンバー

井上 博公
株式会社タクミナ
取締役生産本部長 兼 製造管理部長

遠藤 康文
株式会社サンセイテクノス
上席常務執行役員 営業副本部長

山田 雅史
株式会社タクミナ
製造管理部 製造管理課 課長

中森 秀法
株式会社サンセイテクノス
営業3部 次長 兼 大和オフィス長

粂井 靖則
株式会社タクミナ
製造管理部 製造管理課 購買係 係長

森口 桃歌
株式会社サンセイテクノス
営業3部
役職、肩書は2025年7月現在、取材当時のものです。
01.
数十年の歴史を経ても、
思いは変わらない
タクミナ様はどんな会社で、サンセイテクノスとはいつからお取引を始められたのでしょう。
- 井上
- 製造業の工場では、製品をつくるプロセスで様々な液体を移送する必要があります。その時に必要になるのがポンプです。当社は、色々な種類の液体を連続的に、決まった量だけ移送するためのスムーズフローポンプを主力製品にしています。当社とサンセイテクノスさんは、私が担当する前からのお付き合いで、一貫してポンプの動力源となるモーターを納品していただいています。
- 遠藤
-
サンセイテクノスとタクミナ様とのお取引は2008年から始まっています。実は私はそれ以前の、前職からお世話になっておりまして、その期間を含めると35年近いお付き合いになります。
最初に山田信彦会長にお会いした時のことは今でもよく覚えています。非常に紳士的な方で、当時まだ若かった私にも優しく声をかけていただきました。また、地域の人々の命の源となる水を供給するために起業したという創業時のお話も聞かせていただき、感銘を受けました。私は、山田会長のお人柄はもちろん、企業としての理念や、タクミナ様の社員の方々の明るい雰囲気、そういった全てに惹かれて、この会社のためにお役に立ちたいと思い、担当させていただきました。それから長い時間が経ち、担当の方も変わられてきましたが、思いは変わっていません。


02.
技術面における、
パートナーとして
経営層の方からご覧になって、サンセイテクノスは他の商社と何が違いますか。
- 井上
- 私は技術畑を歩んできましたが、技術の人間は開発に没頭していると行き詰まることが必ずあります。サンセイテクノスさんのありがたいところは、商社でありながら社内に技術部がありますので、壁にぶつかった時に専門的な視点から、色々な助言をしていただける。そうやって開発の扉を開いてくれることがあるんです。単に部品を納品してもらっているだけじゃありません。当社の製品の技術面を理解してくださって、「こうするとタクミナのお客様は喜んでくれるのでは?」と、私たちの考えより一つも二つも先を行くような付加価値を提案していただけます。つまり、取引先と言うより、パートナーとして信頼しているんです。
- 遠藤
- タクミナ様は、大企業でありながらスピード感があって、色々なことにチャレンジされる企業風土があると思います。その中で、井上本部長がおっしゃっていただいたような我々の新しい提案も、積極的に受け入れていただけるケースが多いんです。それが、当社の実績にもつながっている。非常にありがたいことだと思っています。
- 井上
- 私が思うところでは、当社とサンセイテクノスさんの結びつきが深いのは、ビジネス上のお取引はもちろん、お互いに、企業として社会にどのように貢献すべきかということを常に考えている、そう言った企業姿勢にも共感するところが大きいんじゃないですかね。
- 遠藤
- ありがとうございます。そう言っていただけると光栄です。確かに私たちも、お客様である企業の創業の理由や、ビジネスの本質を大切にするという企業風土があります。例えば、私たち商社は自社でものづくりをすることはありませんが、お客様は製造業の企業が多いです。それで、若い社員にも、ものづくりの大変さや楽しさを知ってもらおうと、現会長が社長時代に自社でファーム(農場)を設け、身体を使って農作業の厳しさや収穫の喜びを体験する機会をつくりました。ビジネスは人と人の交流によって生まれるもの。お客様の気持ちを理解し、共感できなければいいお取引はできない、という当社の企業理念は私も深く納得するところですし、社員にも根付いていると思っています。


03.
レスポンスの早さ、
納期への柔軟な対応
現場で活躍されている方は、サンセイテクノスの長所をどのように考えておられますか。
- 山田
- 現場担当の責任者である中森さんがお若い頃から当社に足繁く通っていただいてご苦労されて、言うならば種まきをしていただいたことが、しっかりとした幹になり、花を咲かせているところだと思っています。ですから今は、新しい案件についても安心してお任せできる。そういった強い信頼関係が構築されています。サンセイテクノスさんの良さは、技術面のパートナーとして頼りにさせていただいているという点と、レスポンスの早さですね。厳しい納期でも一度は必ず検討していただけますし、中森さんが不在でもアシスタントの森口さんが対応してくれます。
- 粂井
- そうですね。当社の場合、業態的に受注生産というところもありまして、急に短納期でお願いしたいということがあります。そんな時も常に親身になっていただけますね。他社さんでも担当者の方が不在の場合のサポート体制が取られていることはありますが、サンセイテクノスさんは特別ですよね。これほど対応が早い会社は他にないので、感謝しています。
- 森口
-
私は入社して4年目で、タクミナ様を担当する内勤として経験させてもらっている最中です。短納期をご要望される場合がありますが、中森に相談しながらメーカーと交渉して、できるだけご要望に近づけるように最善を尽くします。
ご注文があった時にできるだけ早く、スムーズに対応できるように、日頃から製品カタログやチラシをチェックしたりしています。そんな努力が実って、色々な調整のもとに納期が短縮できると嬉しいですね。タクミナ様からも「ありがとうございます。おかげさまで、助かりました」と感謝の言葉をいただくと、この仕事をやっていてよかった、という気持ちになります。
- 山田
- 私は2020年、コロナ禍で全ての製品が長納期化しているときに、製造管理部に配属されました。サンセイテクノスさんに、制御機器のインバーターをはじめ様々な製品を注文していたんですが、非常時ですから先行して手配していないと製品を入手できない状況だったと思います。そんな中でも、「何とか確保しますから」と常に丁寧に対応してくださって、厳しい時期を乗り越えることができました。サンセイテクノスさんの強さを改めて感じた出来事で、大変感謝しています。
- 中森
- ありがとうございます。当社の強みとしてはやはり、取り扱いメーカーが2,300社と多いところと、物流センターがあるので在庫を持ちながら運営しているというところがあると思います。ですから、タクミナ様が困っているということをお聞きすると、何としてでもサポートさせていただこうと、様々な手を尽くすことができます。また、日頃から色々な情報を共有していただいているので、例えば市場の状況を見ながら、お互いが話し合った上で先行手配をするというような先手を打つこともできます。いずれもベースにあるのは、日頃からの深い信頼関係だと思っています。
- 森口
- 特にスピードを要するときや、お困りのときには、中森は営業として外出していることもあるので、タクミナ様の担当の方に私が直接対応します。それは製品の手配であったり、見積もりのご依頼であったり様々ですが、私たち内勤も含めて、サンセイテクノスの営業として頼りにしていただいているので、できるだけ素早くお応えできるように努力しています。
- 中森
- 森口は、当社がメーカーを招いて行ったモーターの勉強会でも、アシスタントとしてサポートしてくれたので、ありがたかったです。
- 森口
- とんでもないです。私もモーターを開発している方の最前線の講義を受けることができて、とても勉強になりました。それからタクミナ様の社員の方も何人も出席されていて、名刺交換もできました。タクミナ様の名刺は、私が一番たくさん持っているかもしれません(笑)。




04.
これまでにない、
新しい市場の提案を
タクミナ様からサンセイテクノスへ、今後求められているところはありますか。
- 山田
- 安定的に製品を納品していただくのはもちろん非常にありがたいことですが、その上で商社として幅広いビジネスを知っておられるという立場から、当社の製品の新しい市場開拓についてもご提案いただきたいですね。これからの商社として、そんなことにも期待したいです。
- 中森
-
そうですね。我々も製品を買っていただくだけではなくて、タクミナ様の製品を今の市場以外のところに広げていく、そういうところも考えています。
例えば私たちのメイン事業であるFAシステムを納品するのは、様々な製造業の工場が大多数です。それは工場の生産ラインに関わる大きな設備であることが多いので、そういった設備の中で、タクミナ様のポンプを使用するということがあるかもしれません。私たちとしては、商社としてそういう機会を演出して、新しいビジネスの架け橋になるというのは魅力的な役割ですし、タクミナ様の利益につながるのであれば、ぜひ進んで提案していきたいですね。
- 山田
- 興味深いお話ですね。そうやって、深い信頼関係をもとに、ビジネスが拡大すると、お互いに、よりwin-winの関係が高まりますね。
- 粂井
- 私としては、今後もサンセイテクノスさんに求めていきたいこととして、通常の業務のレベルをこのまま継続していただきたいということがあります。現在のように、コンスタントに訪問していただいて、製品の仕入れや色々な問い合わせにもスピーディーに対応していただいていることに、とても感謝していますので。
- 中森
- ありがとうございます。タクミナ様は、当社にとって大切なお客様ですので、品質管理などの部分も含めて、今後もご対応のクオリティーを維持・向上できるように心がけていきます。


05.
顧客感動をベースにした、
お付き合い
最後に、商社とお客様の理想的な関係について、お聞かせください。
- 中森
-
22歳の時から今まで、20年以上にわたってタクミナ様を担当させていただきました。営業についても製品についても知識が浅かった頃から、タクミナ様の上の世代の方に色々なことを教えていただいて成長させてもらいました。モーターに関する知識が増え、専門分野として扱えるという営業としての強みを持てたのもタクミナ様のおかげだと思っています。ですから常に、何かお役に立てることはないかなと、考えています。
この対談を機会に、改めてタクミナ様に対する思いや、自分が仕事に取り組む姿勢の中心にあるものは何か考えてみたのですが、私はお客様としてタクミナ様が「好き」だという気持ちがある気がしました。そういう私の気持ちが伝わっているからか、タクミナ様の皆様も、何でも言ってきていただけるし、相談していただける良い関係ができていると思います。そう考えると、商社とお客様の理想の関係を築くのに一番大切なのは、人と人とのお付き合いを大切にすることじゃないでしょうか。当社の企業理念に「顧客感動」というのがありまして、仕事をはじめ関わる全ての人に満足を超えた感動を提供することを心がけなさい、ということなんですが、まさにそういうことじゃないかと思います。
- 山田
- そんな風に言っていただけると嬉しいですね。私たちの視点から商社さんと私たちの理想の関係を考えると、サンセイテクノスさんにもう少し負荷がかからない仕組みや、仕入れの納期や数量などがもう少し早く確定するようなシステムを構築するなど、こちら側が環境を整備することで、改善できる余地がたくさんある気がします。当社は、その辺りの努力を続け、サンセイテクノスさんには、先ほども少し話が出ましたが、タクミナ製品の新しい市場を開拓するヒントをご提供いただく。両社で協力して、成長できればいいですね。
- 遠藤
-
私たちは商社として提供する製品の品質を維持し、高めていくということが最大の責任なので、これからも追及していく、これは前提になります。それからタクミナ様は、近年非常に海外市場を意識されて、世界に向けてメイドインジャパンのポンプを展開していきたいと着々と準備を進められているようなので、お役に立てればと思っています。さらに、我々はモーターのような駆動機器はもちろん、制御機器、伝導機器など、〝モノづくり〟に必要な製品を取り扱う総合電機商社であり、精鋭の技術部も擁しています。今後はFAシステムの導入などでもお手伝いできればと考えています。
また、タクミナ様の山田社長と当社の浦野社長は世代も近いです。経営者同士でビジョンを共有し合っていただき、理念の部分でより共感を深めていただければと思っています。経営層の間でも、現場の間でも、全社レベルでお互いへの理解と敬意が深まれば、より良いビジネスに発展するものと思います。
- 井上
- 今日は日頃からお世話になっているサンセイテクノスさんと、改めてお互いの信頼関係を確認できる機会が持て、また未来につながるお話もできて非常に有意義な時間でした。これからも、より一層お互いが成長できるような関係を維持していただければと思います。本日は、ありがとうございました。
- 遠藤 中森 森口
- ありがとうございました。
- 井上 山田 粂井
- ありがとうございました。






